Abstract
ハイドロゲル人工軟骨の生体内固定法と安定性について検討した。ケン化度98.4〜99.8mol%、重合度約2000のPVAを原料とし、20wt%PVA水溶液を反復凍結法にてゲル化させ、弾性率約1.2MPa、含水率79%のPVAハイドロゲルを作製した。検体は生後28週程度の日本白色家兎を用いた。術後8週以降からCT像にて確認可能なPVAハイドロゲル貫通孔への骨侵入の形跡を確認し、術後24週においては明瞭な骨形成を確認した。PVAハイドロゲル埋込部表面に形成された組織は一部サフラニンOによる赤色の被染色部位が部分的にみられ、軟骨基質の存在が確認できるが、ファストグリーンによる青色の被染色部位がより強くみられ、骨基質が多く存在していることを確認した。PVAハイドロゲル埋入部周辺は骨梁構造が緻密化する傾向がみられた。
Translated title of the contribution | ハイドロゲル人工軟骨の生体内固定法と安定性の評価 |
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Original language | Japanese |
Pages (from-to) | 201-205 |
Number of pages | 5 |
Journal | 臨床バイオメカニクス |
Volume | 36 |
Publication status | Published - Oct 2015 |