Abstract
次世代のリチウムイオン二次電池用正極材料としてオリビン型構造を持つLiFePO4やLiMnPO4が盛んに研究されている。なかでもLiMnPO4は電子伝導性が極めて小さく、充放電の出入力特性が低いという欠点がある。この問題に対して、異元素のドープ、炭素材料の付与、微粒子化が有効であると報告されている。このうち微粒子化は、粒子径を小さくすることで電子の導電パスおよびLi+の拡散パスが短縮され、また、表面積の増大により反応場が広がるため、高出入力化が可能になると考えられる。しかし、一般的に微粒子には粒度分布があり、凝集しやすいという特徴がある。微粒子化が充放電特性に与える影響を検証するためには、結晶性および分散性が高く、粒子径の揃った超微粒子が求められる。本研究では、有機溶媒中でのアニオン交換反応によりLiFePO4やLiMnPO4の超微粒子を合成し、その電気化学特性を調べたので報告する。
Translated title of the contribution | Solution-phase synthesis of nanocrystals of polyanionic compounds for positive electrode materials in lithium-ion batteries |
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Original language | Japanese |
Pages (from-to) | 2C02-2C02 |
Journal | 日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 |
Volume | 2009 |
Issue number | 0 |
DOIs | |
Publication status | Published - 2009 |