Abstract
本論文は,地下構造物あるいは鉱山などにみられる,主要通風路に接し片側換気状態にあるアスペクト比が3の長方形キャビティ内における漏えいガスの対流拡散挙動を実験的に調べたものである.特に,長方形キャビティにおける上部および中間部の流れ方向平均ガス濃度分布を測定し,フルード数によってガス濃度分布が相違することを明らかにした.その結果,長方形キャビティ奥部でレイヤ形成がなされることによるキャビティ上部のガス濃度が上昇し始める最小のフルード数が,ガス流出量,流出速度および主要通風路の境界層特性などによって影響を受け,本実験の設定条件に対してフルード数8〜20程度の範囲にあることが実験的に明らかになった.
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 133-142 |
Number of pages | 10 |
Journal | Transactions of the Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan |
Volume | 14 |
Issue number | 39 |
DOIs | |
Publication status | Published - Feb 25 1989 |
All Science Journal Classification (ASJC) codes
- Fluid Flow and Transfer Processes
- Chemical Health and Safety
- Earth-Surface Processes