Abstract
沖縄県の尖閣諸島沖にある海底油田をめぐる、沖縄の地元資本の開発計画とそれに対する日本本土政府の横槍について分析した。大見謝恒寿による開発申請が書類の不備や申請区域の不手際など多くの問題を抱えていた。それに乗じて日本本土政府は、琉球政府から申請情報を聞きだして石油開発公団に重複申請をさせたり、琉球政府に鉱業法を改正させて鉱区延長が困難になるような不利益変更を行なった。このような情況を大見謝恒寿が沖縄世論に訴えかけ、沖縄と日本本土との対立が顕在化した様子を明らかにしている。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 107-127 |
Number of pages | 21 |
Journal | エネルギー史研究 |
Issue number | 32 |
DOIs | |
Publication status | Published - Mar 2017 |