Abstract
近現代日本における輸出産業において大きな役割を果たした中間組織である、同業組合を対象として分析した著書に対する書評である。製品検査、共同事業、商標、技術導入などの点において、産地の生産者達と国内外の商人たちとが、ある点においては協力しつつ、ある点には対立しつつ、組合活動が行われていた。その分析に対して、近現代の陶磁器業分析に携わってきた立場から、中小企業経営としての陶磁器業者の存在が、中間組織によってどのような左右されたのかという研究史上の重要な論点への言及の欠落などについて指摘した。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 66-68 |
Number of pages | 3 |
Journal | 経営史学 |
Volume | 51 |
Issue number | 3 |
Publication status | Published - Dec 2016 |