Abstract
日本で初めて世界記憶遺産に指定された山本作兵衛の炭鉱画について、その登録に尽力したマイケル=ピアソンらによるシンポジウムをもとに作成した書に対する書評である。世界記憶遺産や筑豊社会、山本作兵衛の炭鉱画それ自体、炭鉱全般にまでまつわる様々なトピックが掲載されている。それに対して、歴史を語る際の時系列性の弱さであるとか、用語の不適格さなどの点を中心に指摘するととともに、筑豊炭鉱業に新たに発見された友子制度についてのコメントを行った。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 167-171 |
Number of pages | 5 |
Journal | エネルギー史研究 |
Issue number | 30 |
DOIs | |
Publication status | Published - Mar 2015 |