Abstract
アセトアセチル(AA)化度を変えたAA化PVAと部分ケン化一般PVAを用いて,ジメチルスルホキシド(DMSO)を溶媒に用いた場合のpMDIとの反応性について水を溶媒に用いた場合と比較した。AA化PVAとpMDIとの反応性や架橋形成について以下の結果が得られた。溶媒にDMSOを用いた場合では,硬化フィルムのゴム状平坦部におけるE′値から算出した架橋密度はE″ピーク温度のずれから算出した架橋密度とほぼ同じ値となったが,溶媒に水を用いた場合では,前者の値は後者の値よりも高くなった。DMSO溶媒系硬化フィルムの重量膨潤度は,一般に水溶液系のフィルムよりも小さかった。またAA化PVAフィルムの重量膨潤度は一般PVAのそれらよりも小さく,これらのことからDMSO系の方が水系よりも重量膨潤度が小さく,またAA化PVAの方がフィルムの架橋密度が高くなることが示唆された。
Original language | Japanese |
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Article number | 4 |
Pages (from-to) | 191-198 |
Number of pages | 8 |
Journal | 木材学会誌 |
Volume | 54 |
DOIs | |
Publication status | Published - 2008 |