濱文庫所蔵唱本目録稿(4)

Translated title of the contribution: A Catalogue of Changben (or Songbooks) in the Hama Collection of Kyushu University Library (Part 4)

中里 見敬, 山根 泰志, 戚 世雋

Research output: Contribution to journalArticle

Abstract

九州大学附属図書館濱文庫所蔵の唱本について、これまでに第七帙までの目録稿を作成した。本稿では引き続き第八帙から第十帙までに収められる唱本について著録を行う。第八帙13冊は西安刊行の唱本である。そのサイズは縦20.5cm、横14cm程度と、他の唱本が約15cm×10cmであるのと比べてひとまわり大きい。濱一衛は1936年の旅行で西安を訪れていることから、そのときに入手したものと思われる。ただし、その旅行記には西安での唱本購入に関する記述は残されていない。第九帙に収められた北京刊行の梆子腔38冊は、同治年間から1920年代までに最盛期を迎えた河北梆子とその名優を伝える貴重な資料である。第十帙36冊は洛陽出版の唱本で、刊本と石印本が半々を占める。石印本の封面デザインには斬新な意匠が凝らされている(末尾の書影参照)。洛陽は開封に近く、先の旅行記に記されている開封の相国寺境内で買った唱本の中に、洛陽唱本も含まれていたと推測される。なお、西安および洛陽の唱本は、東大東文研の雙紅堂文庫、早大の風陵文庫にも所蔵がなく、国内では珍しいものである。
Original languageJapanese
Pages (from-to)91-110
Number of pages20
Journal言語科学
Volume0
Issue number47
Publication statusPublished - Mar 2012
Externally publishedYes

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中里見敬, 山根泰志, & 戚世雋 (2012). 濱文庫所蔵唱本目録稿(4). 言語科学, 0(47), 91-110.

濱文庫所蔵唱本目録稿(4). / 中里見敬; 山根泰志; 戚世雋.

In: 言語科学, Vol. 0, No. 47, 03.2012, p. 91-110.

Research output: Contribution to journalArticle

中里見敬, 山根泰志 & 戚世雋 2012, '濱文庫所蔵唱本目録稿(4)', 言語科学, vol. 0, no. 47, pp. 91-110.
中里見敬, 山根泰志, 戚世雋. 濱文庫所蔵唱本目録稿(4). 言語科学. 2012 Mar;0(47):91-110.
中里見敬 ; 山根泰志 ; 戚世雋. / 濱文庫所蔵唱本目録稿(4). In: 言語科学. 2012 ; Vol. 0, No. 47. pp. 91-110.
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TY - JOUR

T1 - 濱文庫所蔵唱本目録稿(4)

AU - 中里, 見敬

AU - 山根, 泰志

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PY - 2012/3

Y1 - 2012/3

N2 - 九州大学附属図書館濱文庫所蔵の唱本について、これまでに第七帙までの目録稿を作成した。本稿では引き続き第八帙から第十帙までに収められる唱本について著録を行う。第八帙13冊は西安刊行の唱本である。そのサイズは縦20.5cm、横14cm程度と、他の唱本が約15cm×10cmであるのと比べてひとまわり大きい。濱一衛は1936年の旅行で西安を訪れていることから、そのときに入手したものと思われる。ただし、その旅行記には西安での唱本購入に関する記述は残されていない。第九帙に収められた北京刊行の梆子腔38冊は、同治年間から1920年代までに最盛期を迎えた河北梆子とその名優を伝える貴重な資料である。第十帙36冊は洛陽出版の唱本で、刊本と石印本が半々を占める。石印本の封面デザインには斬新な意匠が凝らされている(末尾の書影参照)。洛陽は開封に近く、先の旅行記に記されている開封の相国寺境内で買った唱本の中に、洛陽唱本も含まれていたと推測される。なお、西安および洛陽の唱本は、東大東文研の雙紅堂文庫、早大の風陵文庫にも所蔵がなく、国内では珍しいものである。

AB - 九州大学附属図書館濱文庫所蔵の唱本について、これまでに第七帙までの目録稿を作成した。本稿では引き続き第八帙から第十帙までに収められる唱本について著録を行う。第八帙13冊は西安刊行の唱本である。そのサイズは縦20.5cm、横14cm程度と、他の唱本が約15cm×10cmであるのと比べてひとまわり大きい。濱一衛は1936年の旅行で西安を訪れていることから、そのときに入手したものと思われる。ただし、その旅行記には西安での唱本購入に関する記述は残されていない。第九帙に収められた北京刊行の梆子腔38冊は、同治年間から1920年代までに最盛期を迎えた河北梆子とその名優を伝える貴重な資料である。第十帙36冊は洛陽出版の唱本で、刊本と石印本が半々を占める。石印本の封面デザインには斬新な意匠が凝らされている(末尾の書影参照)。洛陽は開封に近く、先の旅行記に記されている開封の相国寺境内で買った唱本の中に、洛陽唱本も含まれていたと推測される。なお、西安および洛陽の唱本は、東大東文研の雙紅堂文庫、早大の風陵文庫にも所蔵がなく、国内では珍しいものである。

M3 - 記事

VL - 0

SP - 91

EP - 110

JO - 言語科学

JF - 言語科学

IS - 47

ER -