土壌-植物系における放射性セシウムの挙動とその変動要因

Translated title of the contribution: Behavior of radiocaesium in soil-plant systems and its controlling factor

山口 紀子, 高田 裕介, 林 健太郎, 石川 覚, 倉俣 正人, 江口 定夫, 吉川 省子, 坂口 敦, 朝田 景, 和穎 朗太#牧野 知之#赤羽 幾子#平舘 俊太郎

Research output: Contribution to journalArticle

Abstract

東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性核種は、広く環境中に拡散し、日本の農業にも大きな打撃を与えた。今後も長期にわたり半減期の長い放射性セシウム(134Cs,2.06年、137Cs,30.2年)による影響が懸念される。土壌に沈着した放射性Csはまず土壌に吸着する。そして土壌溶液に再分配されることで植物の根から吸収され可食部まで移行する。一度土壌に吸着した放射性Csが土壌溶液に再分配される割合は非常にわずかである。このことが農作物の汚染を最小限に抑えている一方で、除染を難しいものにする一因ともなっている。森林生態系では放射性Csは比較的動きやすい形態を保存したままで循環しているため、農地への流入を含め、放射性Csのダイナミックな挙動を流域レベルで考慮する必要がある。本総説では、土壌-植物系あるいは農業生態系における放射性Csの挙動の特徴とその支配要因について解説した。さらに、農地から放射性物質を除去する手法についてとりまとめ、わが国におけるこれらの手法の有効性について議論した。
Original languageJapanese
Pages (from-to)75-129
Number of pages55
Journal農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences
Volume0
Issue number31
Publication statusPublished - Mar 2012
Externally publishedYes

Cite this

山口紀子, 高田裕介, 林健太郎, 石川覚, 倉俣正人, 江口定夫, ... 和穎朗太#牧野 知之#赤羽 幾子#平舘 俊太郎 (2012). 土壌-植物系における放射性セシウムの挙動とその変動要因. 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences, 0(31), 75-129.

土壌-植物系における放射性セシウムの挙動とその変動要因. / 山口紀子; 高田裕介; 林健太郎; 石川覚; 倉俣正人; 江口定夫; 吉川省子; 坂口敦; 朝田景; 和穎朗太#牧野 知之#赤羽 幾子#平舘 俊太郎.

In: 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences, Vol. 0, No. 31, 03.2012, p. 75-129.

Research output: Contribution to journalArticle

山口紀子, 高田裕介, 林健太郎, 石川覚, 倉俣正人, 江口定夫, 吉川省子, 坂口敦, 朝田景 & 和穎朗太#牧野知之#赤羽幾子#平舘俊太郎 2012, '土壌-植物系における放射性セシウムの挙動とその変動要因', 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences, vol. 0, no. 31, pp. 75-129.
山口紀子 ; 高田裕介 ; 林健太郎 ; 石川覚 ; 倉俣正人 ; 江口定夫 ; 吉川省子 ; 坂口敦 ; 朝田景 ; 和穎朗太#牧野 知之#赤羽 幾子#平舘 俊太郎. / 土壌-植物系における放射性セシウムの挙動とその変動要因. In: 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences. 2012 ; Vol. 0, No. 31. pp. 75-129.
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TY - JOUR

T1 - 土壌-植物系における放射性セシウムの挙動とその変動要因

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AU - 和穎, 朗太#牧野 知之#赤羽 幾子#平舘 俊太郎

PY - 2012/3

Y1 - 2012/3

N2 - 東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性核種は、広く環境中に拡散し、日本の農業にも大きな打撃を与えた。今後も長期にわたり半減期の長い放射性セシウム(134Cs,2.06年、137Cs,30.2年)による影響が懸念される。土壌に沈着した放射性Csはまず土壌に吸着する。そして土壌溶液に再分配されることで植物の根から吸収され可食部まで移行する。一度土壌に吸着した放射性Csが土壌溶液に再分配される割合は非常にわずかである。このことが農作物の汚染を最小限に抑えている一方で、除染を難しいものにする一因ともなっている。森林生態系では放射性Csは比較的動きやすい形態を保存したままで循環しているため、農地への流入を含め、放射性Csのダイナミックな挙動を流域レベルで考慮する必要がある。本総説では、土壌-植物系あるいは農業生態系における放射性Csの挙動の特徴とその支配要因について解説した。さらに、農地から放射性物質を除去する手法についてとりまとめ、わが国におけるこれらの手法の有効性について議論した。

AB - 東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性核種は、広く環境中に拡散し、日本の農業にも大きな打撃を与えた。今後も長期にわたり半減期の長い放射性セシウム(134Cs,2.06年、137Cs,30.2年)による影響が懸念される。土壌に沈着した放射性Csはまず土壌に吸着する。そして土壌溶液に再分配されることで植物の根から吸収され可食部まで移行する。一度土壌に吸着した放射性Csが土壌溶液に再分配される割合は非常にわずかである。このことが農作物の汚染を最小限に抑えている一方で、除染を難しいものにする一因ともなっている。森林生態系では放射性Csは比較的動きやすい形態を保存したままで循環しているため、農地への流入を含め、放射性Csのダイナミックな挙動を流域レベルで考慮する必要がある。本総説では、土壌-植物系あるいは農業生態系における放射性Csの挙動の特徴とその支配要因について解説した。さらに、農地から放射性物質を除去する手法についてとりまとめ、わが国におけるこれらの手法の有効性について議論した。

M3 - 記事

VL - 0

SP - 75

EP - 129

JO - 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences

JF - 農業環境技術研究所報告 = Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences

SN - 0911-9450

IS - 31

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