Abstract
本研究は,バーコードと同程度の精度で三次元実環境中の文字パターンを認識することを目標としている.実環境中の文字パターンは,撮影状況により様々なひずみ,例えば射影変換ひずみを受ける.このため,通常の文字認識手法の延長線上でこの目標を達成しようとしても,相当の困難が予想される.そこで本論文では,文字そのものに機械可読性を補強するような情報を埋め込む方式を検討する.具体的には,文字画像に対し,しま模様状のパターンを埋め込む.このパターンを構成する各しまの幅から計算される複比は,文字パターンがどのように射影変換ひずみを受けてたとしても常に一定値となる.したがって,カテゴリーと複比の値をあらかじめ対応づけておけば,抽出された複比を識別の手掛りとして認識時に利用できる.シミュレーション実験の結果,複比と文字形状情報を併用することで,射影変換ひずみを受けても非常に高い認識精度が得られることが分かった.
Translated title of the contribution | Category Data Embedding for Camera-Based Character Recognition |
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Original language | Japanese |
Pages (from-to) | 344-352 |
Number of pages | 9 |
Journal | 電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems |
Volume | 89 |
Issue number | 2 |
Publication status | Published - Feb 1 2006 |