日本の青果物産地における輸出行動: 理論的整理とナガイモを事例とした検証

Translated title of the contribution: Japanese Agricultural Co-operatives' Behavior of Vegetable and Fruit Export: A Theory and the Test in the Case of Japanese Yam

Research output: Contribution to journalArticle

Abstract

Japanese agricultural exports have been increasing in recent years. Meanwhile, it have been pointed that export strategy of agricultural co-operatives had changed from export for supply and demand adjustment in the domestic market to export for a source of earnings by itself. Firstly, this paper theoretically analyzes three behavioral criteria of export activities that are: 1) revenue chasing criterion, 2) collaborative export criterion and 3) price chasing criterion. Secondly, the derived theoretical export amounts of each criterion are simulated and compared to actual export amounts in the case of Japanese yam from 2003 to 2010. The results show that the price chasing criterion is the most consistent with the actual exporting behavior of co-operatives. Theoretically, however, this criterion is not rational for duopolistic domestic suppliers in a market abroad. This study indicates that exporting supply and demand adjustment is still effective. Changing the strategy from price chasing to revenue chasing will increase amount of export as well as total profit of Japanese production area.
Original languageJapanese
Pages (from-to)69-80
Number of pages12
Journal食農資源経済論集
Volume65
Issue number1
Publication statusPublished - Apr 2014

Fingerprint

Agricultural cooperatives
Cooperative behavior
Yam
Fruits and vegetables
Revenue
Exporting
Profit
Domestic market
Agricultural exports
Export strategy
Suppliers

Cite this

日本の青果物産地における輸出行動 : 理論的整理とナガイモを事例とした検証. / 森高正博.

In: 食農資源経済論集, Vol. 65, No. 1, 04.2014, p. 69-80.

Research output: Contribution to journalArticle

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title = "日本の青果物産地における輸出行動: 理論的整理とナガイモを事例とした検証",
abstract = "東アジア,東南アジアに代表される海外市場の成長に伴って,日本産青果物の輸出が近年増加してきたが,その中で,日本の国内産地(以下,単に国内産地と呼ぶ)の輸出行動に変化が現れてきている。従来の輸出は,豊作時に国内市場を安定化させる目的で,余剰農産物を輸出するという需給調整弁としての輸出であった(石塚[1][2],李・白武[5],阮[6],増田・大島[7],下渡[13],田中[16],横田[17][18])。これが,近年は,国内の市場と同等の重点的出荷先として海外市場を位置づけ,市場開拓や安定的な輸出を図るという方向へ変化してきている。例えば,下渡[13]はナガイモについて「現在では安定した海外での市場需要を背景に恒常的な輸出が行われるようになっている…(中略)…十勝管内については、国際市況が低迷した場合でも単収30万円が確保できれば輸出用ながいも生産は継続することができる」と指摘するように,輸出の位置づけが変わり,輸出を行う基準として輸出単独での手取りが意識されていることが分かる。同じナガイモについて,石塚[1][2]は,北海道の主要輸出産地が2003年以降,台湾市場において数量確保と消費者ニーズに対応した規格,梱包等のマーケティング戦略を展開し,輸出産地間の競争を行ったことが指摘されている。また他品目では,西田[10]はJAふくおか八女のイチゴの輸出について,販売事業担当者の意識を分析し,海外市場単独での収益が意識されていること,また,殆ど需給調整先としては見られていないことを示した。",
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publisher = "食農資源経済学会",
number = "1",

}

TY - JOUR

T1 - 日本の青果物産地における輸出行動

T2 - 理論的整理とナガイモを事例とした検証

AU - 森高, 正博

PY - 2014/4

Y1 - 2014/4

N2 - 東アジア,東南アジアに代表される海外市場の成長に伴って,日本産青果物の輸出が近年増加してきたが,その中で,日本の国内産地(以下,単に国内産地と呼ぶ)の輸出行動に変化が現れてきている。従来の輸出は,豊作時に国内市場を安定化させる目的で,余剰農産物を輸出するという需給調整弁としての輸出であった(石塚[1][2],李・白武[5],阮[6],増田・大島[7],下渡[13],田中[16],横田[17][18])。これが,近年は,国内の市場と同等の重点的出荷先として海外市場を位置づけ,市場開拓や安定的な輸出を図るという方向へ変化してきている。例えば,下渡[13]はナガイモについて「現在では安定した海外での市場需要を背景に恒常的な輸出が行われるようになっている…(中略)…十勝管内については、国際市況が低迷した場合でも単収30万円が確保できれば輸出用ながいも生産は継続することができる」と指摘するように,輸出の位置づけが変わり,輸出を行う基準として輸出単独での手取りが意識されていることが分かる。同じナガイモについて,石塚[1][2]は,北海道の主要輸出産地が2003年以降,台湾市場において数量確保と消費者ニーズに対応した規格,梱包等のマーケティング戦略を展開し,輸出産地間の競争を行ったことが指摘されている。また他品目では,西田[10]はJAふくおか八女のイチゴの輸出について,販売事業担当者の意識を分析し,海外市場単独での収益が意識されていること,また,殆ど需給調整先としては見られていないことを示した。

AB - 東アジア,東南アジアに代表される海外市場の成長に伴って,日本産青果物の輸出が近年増加してきたが,その中で,日本の国内産地(以下,単に国内産地と呼ぶ)の輸出行動に変化が現れてきている。従来の輸出は,豊作時に国内市場を安定化させる目的で,余剰農産物を輸出するという需給調整弁としての輸出であった(石塚[1][2],李・白武[5],阮[6],増田・大島[7],下渡[13],田中[16],横田[17][18])。これが,近年は,国内の市場と同等の重点的出荷先として海外市場を位置づけ,市場開拓や安定的な輸出を図るという方向へ変化してきている。例えば,下渡[13]はナガイモについて「現在では安定した海外での市場需要を背景に恒常的な輸出が行われるようになっている…(中略)…十勝管内については、国際市況が低迷した場合でも単収30万円が確保できれば輸出用ながいも生産は継続することができる」と指摘するように,輸出の位置づけが変わり,輸出を行う基準として輸出単独での手取りが意識されていることが分かる。同じナガイモについて,石塚[1][2]は,北海道の主要輸出産地が2003年以降,台湾市場において数量確保と消費者ニーズに対応した規格,梱包等のマーケティング戦略を展開し,輸出産地間の競争を行ったことが指摘されている。また他品目では,西田[10]はJAふくおか八女のイチゴの輸出について,販売事業担当者の意識を分析し,海外市場単独での収益が意識されていること,また,殆ど需給調整先としては見られていないことを示した。

M3 - 記事

VL - 65

SP - 69

EP - 80

JO - 食農資源経済論集

JF - 食農資源経済論集

IS - 1

ER -