シンクロトロン放射光を用いた微量元素の動態解明: 植物・土壌試料への適用

Translated title of the contribution: Speciation and behavior analyses of trace elements using a synchrotron radiation light source: application to plant and soil samples

平舘 俊太郎, 寺田 靖子, 北島 信行, 高橋 美智子, 西澤 直子, 山口 紀子, 竹中 眞

Research output: Contribution to journalArticle

Abstract

X線、赤外線などの光を利用した分光分析技術は、植物・土壌中元素の定量・定性分析に古くから活用されてきた。近年、シンクロトロン放射光源の出現によりその応用範囲は拡大し、放射光は土壌肥料学分野においても有力な分析ツールとして注目されている。放射光とは、ほぼ光速で直進する荷電粒子がその進行方向を磁場の中で変えられる際に発生する光(電磁波)であり、円環状の粒子加速器であるシンクロトロンを利用することによって得られる。シンクロトロン放射光のメリットを活かした研究例として、まずX線マイクロビームを利用した蛍光X線分析による無機元素のイメージング(特定元素の分布の可視化)が挙げられる。輝度および平行度の高いシンクロトロン放射光は、μmスケールまで絞っても、植物・土壌中に存在する微量元素を励起できることから、微小領域の蛍光X線分析に利用できる。たとえば植物中の微量元素の分布を組織・細胞レベルで検出できるマイクロ蛍光X線イメージング技術は、植物中の微量元素の動態を明らかにするために有効である。本シンポジウムでは、シンクロトロン放射光の利用を促進する目的で、土壌肥料関連分野におけるいくつかの研究例とともに、実際の利用方法や利用にあたっての注意事項などを紹介した。
Original languageJapanese
Pages (from-to)229-237
Number of pages9
Journal日本土壌肥料学雑誌 = Japanese journal of soil science and plant nutrition
Volume79
Issue number2
Publication statusPublished - Apr 5 2008

Cite this

シンクロトロン放射光を用いた微量元素の動態解明 : 植物・土壌試料への適用. / 平舘俊太郎; 寺田靖子; 北島信行; 高橋美智子; 西澤直子; 山口紀子; 竹中眞.

In: 日本土壌肥料学雑誌 = Japanese journal of soil science and plant nutrition, Vol. 79, No. 2, 05.04.2008, p. 229-237.

Research output: Contribution to journalArticle

平舘俊太郎 ; 寺田靖子 ; 北島信行 ; 高橋美智子 ; 西澤直子 ; 山口紀子 ; 竹中眞. / シンクロトロン放射光を用いた微量元素の動態解明 : 植物・土壌試料への適用. In: 日本土壌肥料学雑誌 = Japanese journal of soil science and plant nutrition. 2008 ; Vol. 79, No. 2. pp. 229-237.
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TY - JOUR

T1 - シンクロトロン放射光を用いた微量元素の動態解明

T2 - 植物・土壌試料への適用

AU - 平舘, 俊太郎

AU - 寺田, 靖子

AU - 北島, 信行

AU - 高橋, 美智子

AU - 西澤, 直子

AU - 山口, 紀子

AU - 竹中, 眞

PY - 2008/4/5

Y1 - 2008/4/5

N2 - X線、赤外線などの光を利用した分光分析技術は、植物・土壌中元素の定量・定性分析に古くから活用されてきた。近年、シンクロトロン放射光源の出現によりその応用範囲は拡大し、放射光は土壌肥料学分野においても有力な分析ツールとして注目されている。放射光とは、ほぼ光速で直進する荷電粒子がその進行方向を磁場の中で変えられる際に発生する光(電磁波)であり、円環状の粒子加速器であるシンクロトロンを利用することによって得られる。シンクロトロン放射光のメリットを活かした研究例として、まずX線マイクロビームを利用した蛍光X線分析による無機元素のイメージング(特定元素の分布の可視化)が挙げられる。輝度および平行度の高いシンクロトロン放射光は、μmスケールまで絞っても、植物・土壌中に存在する微量元素を励起できることから、微小領域の蛍光X線分析に利用できる。たとえば植物中の微量元素の分布を組織・細胞レベルで検出できるマイクロ蛍光X線イメージング技術は、植物中の微量元素の動態を明らかにするために有効である。本シンポジウムでは、シンクロトロン放射光の利用を促進する目的で、土壌肥料関連分野におけるいくつかの研究例とともに、実際の利用方法や利用にあたっての注意事項などを紹介した。

AB - X線、赤外線などの光を利用した分光分析技術は、植物・土壌中元素の定量・定性分析に古くから活用されてきた。近年、シンクロトロン放射光源の出現によりその応用範囲は拡大し、放射光は土壌肥料学分野においても有力な分析ツールとして注目されている。放射光とは、ほぼ光速で直進する荷電粒子がその進行方向を磁場の中で変えられる際に発生する光(電磁波)であり、円環状の粒子加速器であるシンクロトロンを利用することによって得られる。シンクロトロン放射光のメリットを活かした研究例として、まずX線マイクロビームを利用した蛍光X線分析による無機元素のイメージング(特定元素の分布の可視化)が挙げられる。輝度および平行度の高いシンクロトロン放射光は、μmスケールまで絞っても、植物・土壌中に存在する微量元素を励起できることから、微小領域の蛍光X線分析に利用できる。たとえば植物中の微量元素の分布を組織・細胞レベルで検出できるマイクロ蛍光X線イメージング技術は、植物中の微量元素の動態を明らかにするために有効である。本シンポジウムでは、シンクロトロン放射光の利用を促進する目的で、土壌肥料関連分野におけるいくつかの研究例とともに、実際の利用方法や利用にあたっての注意事項などを紹介した。

M3 - 記事

VL - 79

SP - 229

EP - 237

JO - 日本土壌肥料学雑誌 = Japanese journal of soil science and plant nutrition

JF - 日本土壌肥料学雑誌 = Japanese journal of soil science and plant nutrition

SN - 0029-0610

IS - 2

ER -