Abstract
明治期の陶磁器直輸出商社である森村組と起立工商会社を比較分析することにより、直輸出商社の成功と失敗の分水嶺を明らかにしている。佐賀閥との関係で政府融資を多額に受けた起立工商会社が、かえって無責任な経営に終始していたのに対して、土佐閥が政府から下野したために、独力の自己責任で経営を行わざるを得なかった森村組のほうが、より経営を律して成功していった様子を明らかにしている。
Translated title of the contribution | 明治前半期における陶磁器輸出企業の成功と失敗: 森村組と起立工商会社を事例として |
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Original language | English |
Pages (from-to) | 97-116 |
Number of pages | 20 |
Journal | Japanese Yearbook on Business History |
Volume | 24 |
DOIs | |
Publication status | Published - Oct 2007 |