東アジアの四神獣に関する比較研究—宮都・住宅・樹木

活動: Invited talk

Description

本論文では、風水(または堪輿)思想における景観上での四方四神 の表現方法に関する比較研究の結論を紹介する。個別には、四神獣は、東アジア全体において、後方(もしくは北方) の玄武、前方(もしくは南方)の朱雀、左方(もしくは東方)の青龍、右方(もしくは西方)の白虎として知られている。
しかしながら、風水に関する現存する最古の記録では、伝説の四神獣のそれぞれに対応する地形的な特徴は不明瞭なままである。後に、少なくとも二つの共存する風習が、東アジアにおける風水の中で、発達してきたようである。一つの風習では、自然地形の存在が強調され、四神獣は山などの地形として表現された。これに対し、もう一つの風習では、それぞれの四神獣について、異なる自然的・人為的な地形的特徴の存在が必要とされていた。本論文では、日本で「四神相応」と呼ばれる、後者の風習に注目する。
まず、文書資料の調査に基づいて、本論文では、四神相応の思想の起源と発展をさかのぼり、異なる記録に関する基礎分析の結果について報告を行った。そして、その上で、「四神相応が宮都(中国風都城)の位置の決定過程において利用されていた」という一般的な認識に対し、異議を唱えた。
Period2 22 2013
Held atMeiji University Institute for the Ancient Studies of Japan, 日本