抄録
本論文では,動的計画法(DP)と有限状態オートマトン(FSA)の組合せに基づいた,一次元信号の最適セグメンテーション手法を提案する.具体的には,信号の性質(例えば信号の値が高い区間と低い区間が交互に繰り返すと言った性質)をFSA表現した上で制約条件としてセグメンテーション問題に組み込み,その制約下での大局的最適セグメンテーションをDPにより効率的に求める.FSAの導入により,信号の性質と一致しないセグメンテーション結果は排除され,精度の向上が見込める.更に,FSA状態と各区間の対応結果によって各区間の意味付けも可能となる.本論文では本手法の詳細を述べるとともに,更にある種の実環境文字画像認識タスクに適用することでその有効性を評価する.
寄稿の翻訳タイトル | FSA-Guided Optimal Segmentation and Its Application to Camera-Based Character Recognition |
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本文言語 | 日本語 |
ページ(範囲) | 1966-1976 |
ページ数 | 11 |
ジャーナル | 電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems |
巻 | 90 |
号 | 8 |
出版ステータス | 出版済み - 8月 1 2007 |