抄録
本研究では、初期F/Sにおいて,地質推計シミュレーションによって金属品位分布に関する多数のデータセットを得ることにより、各データセットに対する露天掘鉱山の最終採掘ピット形状を求める一連の初期F/Sのプロセスをモデル計算によって示した。したがって、統計的な推計範囲を有する金属品位分布を反映した最終ピット形状に対する統計的な収益分布が得られることから,鉱山開発におけるリスクの度合いを含む経営判断資料を得られることを明らかにした。また、鉱体における塊状あるいは層状の分布状況と金属品位推計を行ううえでの異方性ファクターなどとの閏連性についても考察した。さらに、初期F/Sにおける露天掴鉱山の最終ピット形状の最適化プロセスに闘し量ポジティブムービングコーン(PMC)法を改良したBPITC法を用いた計算アルゴリズムを提案し,経済的により坂適な最終ピット形状が得られることを示した。さらに、提案したBPITC法による計算プロセスが開鉱段階における採掘ピットの初期形状を決定するうえで利用可能であり、開発スケジューリングに対しでも有効なアルゴリズムであることを示した。
寄稿の翻訳タイトル | Optimization of open pit limit designs by newly BPITC approach and initial feasibility study using block grade data set estimated by geostatistical simulation |
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本文言語 | 日本語 |
ページ(範囲) | 604-612 |
ページ数 | 9 |
ジャーナル | Shigen to sozai |
巻 | 117 |
号 | 7 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 7月 25 2001 |
!!!All Science Journal Classification (ASJC) codes
- 地球惑星科学(全般)
- 材料科学(全般)