抄録
平たんな周波数特性をもち,かつ音漏れの少ないフルオープン型ヘッドホンを提案する.可聴音で振幅変調した超音波振動を耳珠軟骨へ与えることにより,耳穴を開放したまま,音漏れなく,当該可聴音を再生する超音波イヤホンと,低域の音漏れが少ない可聴音骨伝導イヤホンとを組み合わせた.再生帯域のクロスオーバ周波数を1.6kHzに設定した試作イヤホンは,200〜10kHzの帯域で88±6dB(SPL)のほぼ平たんな受聴特性と,50dB(C)以下の音漏れ特性を達成した.特に2kHzを超える周波数帯域の音漏れは,暗騒音レベル程度(33dB(C))以下であった.
| 寄稿の翻訳タイトル | Open-Air Type Ultrasonic Earphone System Combined with Audible-Band Bone-Conduction Vibration |
|---|---|
| 本文言語 | 日本語 |
| ページ（範囲） | 73-82 |
| ページ数 | 10 |
| ジャーナル | 電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. A |
| 巻 | 90 |
| 号 | 2 |
| 出版ステータス | 出版済み - 2月 1 2007 |