各種の音列と図形の変化パターンが視聴覚素材の印象に与える影響

岩宮 眞一郎, 尾崎 華子, 高田 正幸

    研究成果: ジャーナルへの寄稿学術誌査読

    抄録

    抽象的な図形が拡大, 縮小する映像に対して, 様々な音高パターンの音列を組み合わせ, 視聴覚素材の印象に対する諸要因の影響を, 印象評定実験によって検討した。音程が次第に拡大, 縮小する音列は, 他の音列に比べて視聴覚素材の活動感を高くする。上昇形の音列は, 他の音列よりも力動感を高くする。単調に図形が拡大, 縮小するような映像には, 音高が単純に上昇又は下降する音列が調和する。とりわけ, 拡大する映像と上昇形の音列の調和度が高い。音量の増大も, 映像の拡大と相性がよい。このような調和感は, 視聴覚情報の構造的な調和に基づくものと考えられる。構造的調和は, 視聴覚素材の評価を高めるのに効果的である。
    寄稿の翻訳タイトルThe effects of various pitch patterns and transformed simple figures on the impression of audio-visual contents
    本文言語日本語
    ページ(範囲)250-259
    ページ数10
    ジャーナル日本音響学会誌
    61
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    出版ステータス出版済み - 5月 1 2005

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