抄録
<p>ペインクリニック領域の感染症についてまとめた.対象疾患は硬膜外カテーテル留置後あるいは硬膜外ブロック後の硬膜外膿瘍,脊髄くも膜下腔カテーテルポート留置後髄膜炎,神経ブロック後の感染症とした.各疾患の頻度と発生要因,起因菌と感染メカニズム,症状・診断・治療ごとに記載した.機能的予後のみならず,生命予後に直結する場合もあるので迅速な初期対応が必要である.具体的には神経学的診察,画像検査,培養検体採取,感染症内科医および外科医との連携までの一連の初期対応が必要である.ペインクリニック領域の臨床に携わる医師は,これらの病態の知識は必須であると思われる.</p>
本文言語 | 日本語 |
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ページ(範囲) | 541-546 |
ページ数 | 6 |
ジャーナル | 日本臨床麻酔学会誌 |
巻 | 37 |
号 | 4 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2017 |