天然歯とインプラントの共存を研究から考える

松下 恭之, 江崎 大輔, 古谷野 潔

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術誌査読

抄録

 インプラント治療を始めた30年前にはインプラント部の咬合はやや低めで,また天然歯と連結することでインプラントを守るといった戦略が主流であった.近年ではインプラント自体のオッセオインテグレーションは得られているが,上部構造に関する問題で転医してくる患者が増加しているように感じている.一方,インプラント上部構造に問題はみられないが,残存天然歯を喪失していき,一口腔単位としては,治療介入が引き続き必要な状況にある症例も散見される.インプラントの信頼性が向上した現在,インプラントと天然歯の双方を守っていく共存の時代へと変化してきたように感じる.
寄稿の翻訳タイトルBiomechanical consideration for coexistence of implant and natural teeth
本文言語日本語
ページ(範囲)144-148
ページ数5
ジャーナル日本補綴歯科学会誌
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DOI
出版ステータス出版済み - 2014

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