対米サービス貿易拡大要因の構造分析: グラフィカルモデリングによる諸変数の相互関係探索

Akihiko Shinozaki, Shigehiro Kubota

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術誌査読

抄録

本稿では、所得水準、ITネットワーク環境、人的交流、共通言語(英語)といった対米サービス貿易拡大の諸要因について、それらが相互にどう関係しあっているか、グラフィカルモデリング(GM)の手法を用いて変数間の構造分析を行った。その結果、第1に、対米サービス貿易に直接的な影響があるのは、1人当たり国民所得とH-1Bビザ取得者数であること、第2に、低所得国ほど米国のH-1Bビザ取得による人的交流が盛んであり、それが対米サービス輸出の拡大をもたらす経路があること、第3に、ITネットワーク環境は所得水準やビザ取得の経路を通じて間接的に対米サービス貿易に影響していることが明らかとなった。
寄稿の翻訳タイトルWhat expanded U.S. imports of services?: Graphical modeling analysis of personal network and income level
本文言語日本語
ページ(範囲)17-33
ジャーナルInfoCom REVIEW
67
出版ステータス出版済み - 7月 2016

!!!All Science Journal Classification (ASJC) codes

  • 経済学、計量経済学および金融学(全般)

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