抄録
周期的な振幅変調音(AM音)を用いて分かり易く憶え易いサイン音をデザインするための基礎研究として,音から想起される機能イメージのカテゴリ判断実験と擬音語表現の自由記述実験を行った。5Hz以下の矩形波で変調されたAM音は,終了感が強く,長音を伴った繰り返しで擬音語表現される。変調周波数15〜30HzのAM音は,呼出感が強く,擬音語表現として第2音節以降がラ行に変化して繰り返すという特徴を持つ。40Hz以上の矩形波で変調されたAM音の場合,警報感が強く,擬音語表現の第1音節に有声子音が用いられる。本研究により,振幅変調に関わる各種変量の系統的変化に伴い,機能イメージ及び擬音語表現が変化する様子が示された。
寄稿の翻訳タイトル | Functional imagery and onomatopoeic representation of auditory signals using amplitude-modulated tones |
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本文言語 | 日本語 |
ページ(範囲) | 358-367 |
ページ数 | 10 |
ジャーナル | 日本音響学会誌 |
巻 | 60 |
号 | 7 |
出版ステータス | 出版済み - 7月 1 2004 |