抄録
中央集権的な行財政構造にあった明治期日本は、同時に地方に活力があった時代であることに着目し、地方に焦点を当てることにより産業革命の実態を明らかにしようとした同書に対する書評。地方の工業化を、地方の企業家や名望家に留まらず、政治家や官僚まで含めて分析対象とした点を高く評価した。一方で、豊かな都市と取り残される地方への分化を、電力業の発達の有無に求めた点については、因果関係が逆ではないかと批判した。
本文言語 | 日本語 |
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ページ(範囲) | 131-135 |
ページ数 | 5 |
ジャーナル | エネルギー史研究 |
号 | 26 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 3月 2011 |