抄録
小零細経営が典型であった明治期の岐阜県東濃地方にあって、例外的に経営規模を拡大して中小企業へと成長した駄知村を、企業家籠橋休兵衛に焦点を当てて分析した。籠橋は、複数人で年3-4回ほど共同焼成するのが一般的であった登り窯を、年12回焼成へと独力で転換した。また、赤丼という新商品を中国向けに輸出することに成功した。そして籠橋休兵衛の成功は、駄知の同業者の真似するところとなり、例外的に中小企業の多い地域が誕生したのである。
寄稿の翻訳タイトル | Entrepreneurial activities of small and medium-sized porcelain industries in modern Japan: on the case of Kagohashi family |
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本文言語 | 日本語 |
ホスト出版物のタイトル | 企業家研究 |
出版社 | 企業家研究フォーラム |
ページ | 34-44 |
ページ数 | 11 |
版 | 8 |
ISBN(印刷版) | 4641299366 |
出版ステータス | 出版済み - 7月 2011 |