抄録
音を表す言葉である擬音語は,その表現が音の特徴と密接に関連している。本論文では,文字表記された2モーラの擬音語からイメージされる音の印象と擬音語表現の関係を明らかにし,擬音語から印象を予測する手法を示した。SD法による印象評価実験の結果と林の数量化理論第I類分析により,擬音語の子音や母音,濁音といった音韻的特徴が印象に与える影響をカテゴリ数量として求めた。2モーラの擬音語に対する印象は,各カテゴリ数量の和で予測でき,"キン"のようにカ行の子音及び母音/i/を含む擬音語からは「かたい」印象の音がイメージされ,"ブー"のように濁音を含む擬音語からは「きたない」印象の音がイメージされる。
寄稿の翻訳タイトル | Impression of auditory imagery associated with Japanese 2-mora onomatopoeic representation |
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本文言語 | 日本語 |
ページ(範囲) | 774-783 |
ページ数 | 10 |
ジャーナル | 日本音響学会誌 |
巻 | 62 |
号 | 11 |
出版ステータス | 出版済み - 11月 1 2006 |