抄録
環境技術の進化は著しいが、ユーザの製品の使い方次第で環境負荷低減効果は大きく左右されてしまう。製品使用時のエコロジカルな機器の使い方を促すようなデザインの取組みは極めて重要である。
本研究の目的は、冷蔵庫を事例に、機器自体に何らかの環境負荷に関する表示を行う際、ユーザにエコロジカルな機器の使用を促すための効果的な表示内容や表示方法を明らかにすることである。そのために、ドアの開放時間や電気代を計測できる装置を作製し実際にユーザが自宅で使用している冷蔵庫に取り付けて調査を実施した。その結果、ユーザの行為に対して、データ変化量を即時的に表示することが重要であることが分かり、それによるユーザのエコロジカルな製品使用への動機づけが認められた。表示内容はユーザの行為を視覚化する「IN PUT表示」が望ましく、数値とグラフの併用など解りやすい表現が求められた。また、環境負荷低減のためにユーザが何をすべきか分からないと表示への関心が持続しないことが明らかになった。
本研究の目的は、冷蔵庫を事例に、機器自体に何らかの環境負荷に関する表示を行う際、ユーザにエコロジカルな機器の使用を促すための効果的な表示内容や表示方法を明らかにすることである。そのために、ドアの開放時間や電気代を計測できる装置を作製し実際にユーザが自宅で使用している冷蔵庫に取り付けて調査を実施した。その結果、ユーザの行為に対して、データ変化量を即時的に表示することが重要であることが分かり、それによるユーザのエコロジカルな製品使用への動機づけが認められた。表示内容はユーザの行為を視覚化する「IN PUT表示」が望ましく、数値とグラフの併用など解りやすい表現が求められた。また、環境負荷低減のためにユーザが何をすべきか分からないと表示への関心が持続しないことが明らかになった。
寄稿の翻訳タイトル | A research and user evaluation about ecological indicator of home electric appliances: The study in expressive methods induce ecological using of home electric appliances(1) |
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本文言語 | 日本語 |
ページ(範囲) | 49-56 |
ジャーナル | デザイン学研究 |
巻 | 59 |
号 | 2 |
出版ステータス | 出版済み - 7月 2012 |