トレーサガス法による大規模通気網における有効ガス拡散係数の測定

Kyuro Sasaki, Arif Widiatmojo, Arpa Gabriel, Yuichi Sugai

研究成果: Contribution to journalArticle査読

抄録

本論文では,鉱山通気網でのガス濃度-時間曲線を予測するために,単一風道での非定常拡散式を鉱山通気網に対して拡張した数式と数値シミュレーション手法を提示し,ガス濃度-時間曲線の測定結果とのマッチングから有効ガス拡散係数の算定と鉱山通気特性に関する考察を行った。測定値は,太平洋炭礦㈱釧路鉱業所(現,釧路コールマイン(株))の通気網においてトレーサガス法を適用して得られたものである。測定時の同鉱業所の鉱山通気網は複数の入気坑口と主扇が長距離風道で連結された世界的にみても大規模な鉱山通気網に分類される。第二斜坑及び春採斜坑を主要入気風道とし、益浦斜坑及び知人立坑を主要排気とする全通気量が18600m3/minの対偶式通気システムであり,鉱山通気は多数の風速センサーやガスセンサーによって通気風量ベースでの監視が実施されていた。通気風量は通気網解析ソフトウェアとのマッチングもなされていたが,各入気口から入った入気のどの程度の割合がどの主扇に到達するかなどの経路情報や入気から排気までに必要とする時間などの通気情報がなく,トレーサガス法を用いた測定結果は貴重な現場データとなった。測定されたガス濃度-時間曲線から算定された有効ガス拡散係数は約200 m2/sと算定され,通気流における数値解析で一般的に用いられていた約5~25 m2/sに対して1オーダー大きい値が測定された。
寄稿の翻訳タイトルAirflow Measurements and Evaluation of Effective Diffusion Coefficient in Large Scale of Mine Ventilation Network using with Tracer Gas Method
本文言語日本語
ページ(範囲)614-620
ページ数7
ジャーナルJournal of MMIJ
125
12
DOI
出版ステータス出版済み - 12 25 2009

All Science Journal Classification (ASJC) codes

  • 化学的な安全衛生
  • 流体および伝熱
  • 地球惑星科学(全般)

フィンガープリント

「トレーサガス法による大規模通気網における有効ガス拡散係数の測定」の研究トピックを掘り下げます。これらがまとまってユニークなフィンガープリントを構成します。

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