REDD+におけるディスプレイスメントと地域コミュニティの関与: 先行する実証活動の比較分析

相楽 美穂, 百村 帝彦, ヘンリー スケーブンス, エンリケ イバラ・ジェネ

研究成果: Contribution to journalArticle査読

抄録

途上国でのこれまでの森林開発と開発に伴う地域住民の権利侵害の経験から、REDD+実施においてもそれらの問題が懸念される。そこでこれらのリスクとその対処策を明らかにするため、文献調査により、8つのREDD+実証活動における森林利用と利害関係、ディスプレイスメント対策、地域コミュニティの実証活動への関与について分析した。その結果、実施主体のエリア全域での森林利用が保障されていない活動型は、複数の利害関係者の存在によりディスプレイスメントの恐れが高いにもかかわらず対策が十分でなく、コミュニティの意思決定への関与はカンボジアの事例以外は確保されていなかった。一方、実施主体の森林利用が保障され営利事業が可能な事業型は、ディスプレイスメントは低いと考えられるが、コミュニティはほぼ雇用を通した関与に限定されていた。今後の国レベルREDD+の実施は、これら懸念される問題と二類型の相違を考慮して進められる必要がある。
寄稿の翻訳タイトルDisplacement and Community Participation under REDD+: Comparative Analysis of Existing Demonstration Activities
本文言語Japanese
ページ(範囲)1-18
ページ数18
ジャーナル林業經濟
66
2
出版ステータス出版済み - 5 20 2013

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