抄録
福島県から東京の田畑変電所まで長距離送電を行った猪苗代水力電気について、そこで利用された陶磁器製絶縁体である碍子の分析を行った。この世界的な大プロジェクトに、当初は輸入碍子を利用したが、その中でアメリカ人技術者に碍子品質を騙され、懸垂碍子の連結する個数が増加し、結果として高額の投資となってしまった。そのため、芝浦電機や日本陶器による国産碍子の開発が急がれたという、碍子の輸入か国産かという選択の問題を分析した。
寄稿の翻訳タイトル | Imported Insulators Used by Inawashiro Hydro-Electric Power Co.: Background of Domestic Insulator Production in Modern Japan |
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本文言語 | 日本語 |
ページ(範囲) | 41-49 |
ページ数 | 9 |
ジャーナル | 化学史研究 |
巻 | 39 |
号 | 1 |
出版ステータス | 出版済み - 3月 15 2012 |